
Light Literature × Spinoff
透明すぎるその存在が、誰かの心を揺らす。
月亭脱兎 / 現代ドラマ × ライト文芸
フェイクスター世界、もうひとつの「偽物」の物語。
カクヨムコンテスト2025 ライト文芸部門 読者選考1位作。
Story
「美少女に見える」——
それを嬉しいと思ったことなど、
一度もない。「可愛い」のひと言に、ボクの演技が消えていく。
「女の子みたい」のひと言に、ボクの声が届かなくなる。ボクは、声優、伊織悠。
見ないでくれ。聴いてくれ。—— 男だ。
透き通るような白い肌、二重の丸い大きな瞳、薄い桜色の唇。 23歳・155cm。どう生きても、どう装っても、 この体は彼を「可憐な美少女」に変えてしまう。 世間が向けてくる「可愛い」「天使」「お人形さん」のすべてを、 彼は呪いと感じている。
だが、伊織悠にはひとつだけ、誰にも触れさせない武器がある。 0.2秒の間の違い、息の混ぜ方の微差、母音の抜き方すら聴き分ける、常人離れした耳。 そして、自我を空にして役そのものを呼び寄せる、天才的なメソッド演技—— 深山監督に蒼穹のエリカ役を指名されるほどの、声と感受性。 それは世界に挑むためのただひとつの刃であり、 同時に、自分自身を蝕んでいく毒でもある、双刃の武器。
先輩声優・鷹宮翔。相棒の鶴見凛。映像の奇才・深山潔監督。 声と演技だけを武器に世界へ立つ役者たちと交わるなかで、 役と自分、本物と虚像、男と「美少女」—— 境界が静かに溶け、彼自身が「ボク」を見失っていく。見た目に呑まれず、声で演じきれるか。それは、見た目で消費される全ての表現者たちへの祈りでもある。
Characters
登場人物
声と演技だけを武器に世界へ立つ、役者たちと、彼らを見据える監督。

新人声優 / 太陽王子の中の人 (春野ハルキ役)
イオリユウ伊織 悠
「見ないでくれ。聴いてくれ。」
声優ラクーンボイス所属の新人。0.2秒の間、息の混ぜ方、母音の抜き方すら聴き分ける常人離れした耳と、自我を空にして役そのものを呼び寄せる天才的なメソッド演技——その双刃の武器ひとつで世界に挑む23歳・155cm。『ソラノオト』春野ハルキ役で「太陽王子」、『英雄は四月に死ぬ』では蒼穹のエリカ役を深山監督直々に指名された。
設定資料を見る

声優・元舞台女優 / 『英雄は四月に死ぬ』タケル役 / 27歳
鶴見 凛つるみ・りん
「「声優サイボーグ」と呼ばれた、声の石垣。」
舞台女優として「華がない」と評され続けた末に声優へ転身。『英雄は四月に死ぬ』タケル役を深山監督に直々に指名された、初主演の手応えを噛みしめる27歳。イオリのエリカと声で殴り合う、ストイックな相棒。
設定資料を見る

声優 / 『ソラノオト』氷室レイ役 / イオリの先輩
鷹宮 翔たかみや・しょう
「なりたかったもの、全部持ってる人。」
180cmの長身、広い肩幅、整ったイケメン顔の「THE・男性声優」。『ソラノオト』氷室レイ役 — 春野ハルキを演じるイオリの相棒・ライバル。沈黙を気にさせない大人の余裕、後輩思いで面倒見が良く、軽口を叩くが芯は誠実。イオリにとって『なりたかったもの全部』の人。
設定資料を見る

映像監督 / 『幻影少女』 / 36歳
深山 潔みやま・きよし
「本物も偽物も、結局は、誰かの願望の産物だろ。」
36歳。MV出身→実写映画→アニメ映画と渡り歩き、『幻影少女』で興行収入100億円超を記録。細田守・新海誠に続く、日本を代表する映像の奇才。「本物と偽物」「存在と虚構」を一貫して描き続ける、物語の触媒。
設定資料を見る
Special Content
ファンブック特集

Bonus / 第22話「浸食」連動
『Voice New Type』
イオリユウ 1stカバー特集
作中で彼が表紙を飾ったあの声優誌を、
実際に作りました。
Critical Acclaim
カクヨムコンテスト 2025
ライト文芸部門 読者選考 1位
BM
2,003
ブックマーク
PV
208K
閲覧数
★
1,134
評価